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昭和二十一〜二十三年
カストリ雑誌の時代
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 大日本帝国の崩壊とともに、長年にわたって(とくに満州事変から)抑圧されていた性的享楽が解放、日本史上例のないエロ時代を迎えた。この時代を代表するのはいわゆるカストリ雑誌である。「カストリ」焼酎からの命名であるが、世間に言われているように「三号(三合)で倒れる」から、というのはあまりも出来すぎた話である。最初は「カストリ焼酎のように安いが強烈」の意味で使われたのではないだろうか。
 
 活字に飢えていた国民はどんな本でも手当たり次第に買ったらしい。そのため
「作れば売れる」時代だったが、問題は紙。割り当て制度のために正規の用紙は弱小出版社やGHQにコネのない会社には入手困難であった。そこで統制外の和紙に似た紙(仙花紙)を用いた雑誌がエロ雑誌の代名詞となった。カストリ雑誌がその名のとおり大部分が3号で廃刊したのは、当局の規制に対する恐怖と共に用紙不足で出版を継続できなかったことが大きな理由のようだ。

 中心となる動き、方向性、流行のないカストリ雑誌は
「カオス」状態にあったといえる。やがて当局による第一次規制(昭和23年)によって、性交の描写が制限されると共に良質の記事が載った雑誌が淘汰されてカストリ雑誌の時代は消滅するのであった。

昭和二十一年
(1946年)
『りべらる』
創刊号 3月号 4月号 6月号
戦後混乱期を代表するカストリ雑誌!
昭和二十二年
(1947年)
額縁ショー 秦豊吉による日本初のヌードショー!
『ナンバーワン』
『人魚』 漫画雑誌から猟奇雑誌に変身。丸木砂土氏の「奈良の月」
昭和二十三年
(1948年)
『探偵通信』 記者はみんな探偵だ!という凄い雑誌
動く小説と実話』 何が動くんだ?!
『猟奇』
『じーぷ』
『講談雑誌』 あそこの毛が金髪の女死体見つかる!


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